泡盛の糖質は0gである。推定ではなく、文部科学省の食品成分表にそう載っている。そしてカロリーは、すべてアルコールから来ている。だから度数さえ分かれば、掛け算だけで求まる。

01 / 06

結論:糖質0g、カロリーはアルコールだけで説明がつく

泡盛は酒税法第3条第10号の「単式蒸留焼酎」にあたる。 文部科学省の日本食品標準成分表では16015「単式蒸留しょうちゅう」がこれに対応し、 可食部100gあたりの数値はこうなっている。

成分100gあたり
エネルギー144 kcal
炭水化物0 g
たんぱく質0 g
脂質0 g
アルコール20.5 g
水分79.5 g

出典:文部科学省 食品成分データベース 16015 単式蒸留しょうちゅう(日本食品標準成分表(八訂)増補2023年)

ここで数字を確かめておく。アルコール20.5g に、成分表のエネルギー換算係数 7kcal/g を掛けると 143.5kcal。表のエネルギー144kcalとほぼ一致する。

炭水化物0g、たんぱく質0g、脂質0g。 そしてエネルギーはアルコールの量だけで説明がつく。 だから「泡盛のカロリーはすべてアルコール由来」と言い切れる。 糖質を気にして飲む量を決める意味は無く、見るべきなのは度数と量だということになる。

02 / 06

度数からカロリーを計算する

使う式は2つだけで、どちらも官公庁が公開しているものだ。

酒の量(mL) × 度数または% / 100 × 比重 = 純アルコール量(g)

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「飲酒量の単位」(比重は0.8。同ページの計算例「500(mL) × 0.05 × 0.8 = 20(g)」による)

アルコール:29 kJ/g / 7 kcal/g

出典:文部科学省 食品成分データベース「エネルギー」(日本食品標準成分表2020年版)

この2つをつなぐと、こうなる。

カロリー(kcal) = 量(mL) × 度数 ÷ 100 × 0.8 × 7

30度を100mL飲んだ場合なら、100 × 0.30 × 0.8 × 7 = 168kcal

⚠️ よく使われる「アルコール7.1kcal/g」はアトウォーター係数で、 食品成分表の換算係数(7kcal/g)とは別のものである。 本サイトは成分表と揃えて7で計算している。

03 / 06

度数別・容量別の実数値

上の式で計算した値を並べる。糖質はいずれも0gである。

度数純アルコール
100mLあたり
100mL 180mL
(一合)
720mL
(四合瓶)
20度16.0 g112202806
25度20.0 g1402521,008
30度24.0 g1683021,210
35度28.0 g1963531,411
40度32.0 g2244031,613
43度34.4 g2414331,734

単位はkcal。30度と43度は 泡盛でもっとも銘柄数が多い2つの度数である。

銘柄ごとの数値はカロリーと糖質の一覧に605銘柄ぶん載せている。

04 / 06

飲む量の目安は、厚労省が数字で示している

カロリーより先に見ておきたいのは純アルコール量のほうだ。 厚生労働省は生活習慣病のリスクを高める量を、はっきり数字で書いている。

一日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上の者

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「健康日本21(第二次)におけるアルコール対策」

上の表と突き合わせると、こうなる。

  • 30度を約167mL飲むと純アルコール40g(男性の目安)
  • 30度を約83mL飲むと純アルコール20g(女性の目安)
  • 43度なら、それぞれ約116mL・約58mLで同じ量に達する

この記事は成分表と公表されている式から計算した数値を並べたものであり、 健康効果や適量を勧めるものではない。 20歳未満の飲酒は法律で禁止されている。 妊娠中・授乳期の飲酒は控え、飲酒運転は絶対にしないこと。

05 / 06

45度を超える花酒は、この計算の対象外

ここまでの数値は成分表16015「単式蒸留しょうちゅう」に基づいている。 ところが酒税法では、アルコール分45度以下のものが単式蒸留焼酎で、 45度を超えると品目が「原料用アルコール」に変わる(第3条第10号・第17号)。

本サイトに載っている泡盛のうち22銘柄が45度を超える。 その中心が与那国島の花酒(60度前後)だ。

これらは成分表16015の区分に当たらないため、本サイトでは 糖質0gという表示を出していない。カロリーの計算式(量×度数×0.8×7)は アルコール量から求めるものなので度数さえ分かれば適用できるが、 炭水化物が0gかどうかは成分表からは言えないからだ。

「45度を超えたら糖質も0gのはず」と広げて書かないのが、本サイトの方針である。 成分表が保証しているのは、あくまで単式蒸留しょうちゅうの数値だけだ。

06 / 06

銘柄ごとの数値を見る

出典

条文は原文をそのまま引用している。確認日は2026-09-01。 法令・規約は改正されることがあるため、最新の内容は各出典で確認していただきたい。

ほかの読みもの