「金賞受賞」と書かれた泡盛は多い。だがどのコンテストの、何年の、どの部門で獲ったものかまで公式に整理している蔵は、47のうち2つしかなかった。その2蔵から115件を集めてみると、表記のばらつきがそのまま出てきた。

01 / 05

受賞歴を公式に整理している蔵は2つだけ

本サイトは47の酒造所の公式サイトを一通り確認した。 そのうち受賞歴を銘柄別・年別に整理して公開していたのは2蔵である。

酒造所件数対象銘柄公開のしかた
八重泉酒造(石垣)9315銘柄受賞歴の専用ページがあり、銘柄別・年別・部門名つきで整理されている
今帰仁酒造(本島北部)227銘柄各商品ページの「<受賞>」ブロックに逐語で記載

合計115件。年が取れたものは2020年から2025年にわたる。

残りの45蔵がまったく受賞していないという意味ではない。 公式サイトに年・部門まで書かれた一覧が無かったということだ。 本サイトは他サイトに載っている受賞情報を転記しないので、確認できないものは載せていない。

02 / 05

コンテスト名は略称のまま載せている

115件に出てくるコンテストは9種類。公式の表記をそのまま並べるとこうなる。

公式の表記件数
TWSC47
ISC12
IWSC12
SFWSC7
NYWSC4
MSC4
BSA3
kura Master3
離島フェア1
(コンテスト名の記載なし)22

🔴 本サイトはこの略称を勝手に展開しない。 たとえば「MSC」が何の略かは、蔵の公式ページに書かれていない。 もっともらしい正式名称を当てはめることはできるが、それは本サイトの推測であって 蔵が言っていることではない。読者が「MSC」で検索して確かめられるよう、公式の表記のまま残している。

「コンテスト名の記載なし」が22件あるのは、今帰仁酒造の商品ページが 「<受賞>」の下に賞の内容だけを書いている行があるためである。

03 / 05

部門名は、書かれているときだけ載せる

115件のうち部門名が公式に書かれていたのは61件、 書かれていなかったのが54件だった。

部門名件数
焼酎部門49
洋酒部門6
泡盛部門4
プレステージコウジスピリッツ部門1
本格焼酎・泡盛部門1

部門名が無い54件について、本サイトは空欄のままにしている。 そこには2つの理由がある。

  1. 蔵が書いていない以上、埋めれば本サイトの推測になる
  2. そもそも部門という区分を持たない審査もある。 空欄は欠損とは限らず、「元々ない」ことがある

この扱いは、実際に失敗したうえで決めたものだ。 当初は「◯◯部門」という文字列を機械的に拾っていたところ、 「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション焼酎部門」という長い名前から 「ピリッツコンペティシ…部門」という存在しない部門名を作ってしまった。 いまは実在を確認した部門名と一致したときだけ採り、一致しなければ空欄にしている。

04 / 05

賞の呼び方は14通りあった

同じ「金」でも、公式の書き方はコンテストごとに違う。115件から出てきた表記はこうだ。

賞の表記件数
金賞20
銅賞12
Silver12
銀賞10
最高金賞7
Gold7
SILVER5
Bronze4
DOUBLE GOLD3
BRONZE / TROPHY / Gold Outstanding / 審査員賞各1〜2

「Gold」と「金賞」と「GOLD」を1つにまとめれば表は見やすくなる。 だがそれをすると、蔵が書いた表記とは違うものを見せることになる。 本サイトは公式の表記のまま出している。

もう1点。賞の重みはコンテストごとに違う。 あるコンテストの「Gold」と別のコンテストの「金賞」が同じ水準だとは限らないし、 出品数も審査方法も公開されているとは限らない。 横に並べて比べられるものとして扱っていない。

05 / 05

「受賞」を見るときに確かめたい3つ

ここまでを踏まえると、泡盛の「受賞」表記を見るときに確かめられるのは次の3点になる。

  1. どのコンテストか — 名前が書かれていなければ、それ以上は追えない
  2. 何年のものか — 本サイトの115件でも、年が取れたのは93件だけだった
  3. どの銘柄が獲ったのか — 蔵として受賞したのか、その商品が受賞したのかは別の話

本サイトは、この3つが公式に書かれているものだけを、書かれているとおりに載せている。 受賞歴は八重泉酒造今帰仁酒造の蔵ページ、 および該当する銘柄ページで見られる。

受賞歴が載っていない蔵について、本サイトは「受賞していない」とは書いていない。 公式で確認できなかったという意味である。 分からないことを分からないと書くのが、このデータベースの方針だ。

出典

条文は原文をそのまま引用している。確認日は2026-09-01。 法令・規約は改正されることがあるため、最新の内容は各出典で確認していただきたい。

ほかの読みもの